そもそも磁石とは?

磁石の仕組み

磁石には2種類あります。
・永久磁石
・電磁石
2種類はどのように違うか知っていますか?
【永久磁石】
N極・S極があり、鉄を引き付けるもの。
【電磁石】
電流が流れている時だけ磁石の性質をもつもの。
磁石がくっつくために生まれる「磁力」とは、私たちの生活のうえでなくてはならないものです。
例えば、電子レンジや冷蔵庫をはじめとする家電製品の多くに、磁石の力(磁力)が使われています。 内蔵されているモーターから出るエネルギーは、電磁石と永久磁石の力によって出る電気エネルギーが動力となっています。
更に身近な、携帯電話のバイブレーターにも、磁力が使われているんです。

片面多極着磁

片面多極着磁とは、片面にだけN極S極の多極着磁を施したものです。
ほとんどのマグネットシートはこの種類のものが使われています。
保磁力が比較的小さい磁石に向いているので、マグネットシートにはよく使われています。

両面多極着磁

裏表両面にN極S極の多極着磁を施したものです。
両面とも吸着させたい場合に使用されます。
片面多極に比べ、磁石の実力を引き出しやすいですが、厚い磁石の性能をフルに引き出すのは困難であるため、比較的薄い磁石に使用されます。
つまり、マグネットシートに比較的よく使われています。
しかし、製造何度は高めです。

磁石の強さ

【吸着力】と【表面磁束密度】とは何か知っていますか? 両方とも、磁石の強さを知るのに必要となります。
【吸着力】
磁石を垂直方面へ引き離すのに必要な力のことです。 「ロードセル」という機械で測定します。
これは、全く同じ磁石でも、吸着させる鉄板の厚みによって異なってきます。
また、一部分だけを吸着させた場合、面全体の吸着と比べて数値は低くなります。
ただ、吸着力は測定基準や方法が公に定められていない為、測定者それぞれ独自の基準や方法が用いられています。 あくまで参考となります。 【表面磁束密度】
1平方センチメートルあたりの磁力線の本数のことです。 「ガウスメーター」という機械で測定します。
磁力の強弱を判断する基準となりますが、同じ種類・材質の磁石でもサイズや形状、測定位置等によって違いが生じます。
また、同じ磁石でも測定器や計測者によっても数値に誤差が生じます。
測定条件などをきちんと規定しておくことで、出来上がった磁石の製品検査の指標として使われることがあります。