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探偵の活躍する推理漫画をまとめて紹介します。

Q.E.D証明終了

掲載雑誌

Q.E.D証明終了 写真

Q.E.D証明終了はMIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業して日本の 高校に編入した少年、燈馬想(とうまそう)が主人公の探偵漫画です。 天才少年の燈馬想の推理によって事件を解決していく爽快なストーリーで、 同じ学校の同級生水原可奈(みずはら かな)がヒロイン兼助手を務めます。 作者の加藤元浩は理系大学卒業であるためか、作品中には数学に関する知識が 多く出てくるのもこの漫画の特徴でしょう。 いくつかある推理・ミステリー系の漫画の中でも数字を使った謎解きが美しい、 本格嗜好の作品といえます。 初掲載は1997年のマガジンGREATですが、2009年に誌名がマガジンイーノ へと改名され、その後少年マガジンプラスに改名しています。 この雑誌は隔月発行という掲載雑誌の特性上、次号までの間隔が長いので 毎回一話完結のストーリーとなり、推理物によくあるトリックや犯人を知りたい、 といったモヤモヤ感もなく、事件解決まで一気に読める爽快感があります。 同じ内容の漫画でも、週間連載と月間連載、季刊連載ではきっと読者の感想も 全く別のものになるのでしょう。 この作品はNHKでドラマ化もされ、 2009年には講談社漫画賞少年部門を受賞しています。



知性と数学

Q.E.D証明終了は連載誌が隔月刊という強みで、毎回100ページ近くの 一話完結が基本となっています。 それまでのミステリー漫画は解決編が次回に持ち越されるという、期待させつつも 読者にストレスを感じさせる部分がありましたが、Q.E.D証明終了は大容量の 一話で事件解決までを描くことで読者の支持を受けることになりました。 事件解決までの流れは、いくつもの可能性や事例を列挙したうえで事件に 照らし合わせて矛盾点を指摘して消去していくという、既存の推理物のパターン にはない斬新な手法が使われます。 これも本格的な探偵漫画のファンから高評価を得ることになり、書店に並ぶ 単行本の帯には「知性への挑戦状」「知的エンタテインメント」など知性を 前面にアピールする言葉が書かれました。 作者が理系大学を卒業していることもあってか主人公が数学者としての一面を 覗かせるシーンも多く、義務教育以上の数学に関する知識があちらこちらに 見られるのも知性を売りにすることに一役買っていそうです。 また学校が舞台の軽い事件(殺人事件ではないという意味で)が取り上げられる ことも多く、軽妙なテンポで読ませられてしまう作品です。



主な登場人物

この作品は主人公の燈馬想(知性担当)と、パートナーの水原可奈(力仕事担当) によってストーリーが展開していきます。 燈馬想は15才でMIT(マサチューセッツ工科大学)を首席卒業しながら、 研究機関へ就職をせずに私立咲坂高校へ編入した男子高校生です。 マサチューセッツ工科大学在学時の研究テーマはゼータ関数とその周辺領域の 証明で、この知識が咲坂高校に入ってからの推理に使われます。 決め台詞は解決編に移行する際の「Q.E.D」、 推理を終えた後の「以上、証明終了です」があります。 経歴のせいで変人扱いされることもありますが、普段は冷静で理性的な性格 をしている完璧主義者です。 その反面体を動かすのは得意ではなく運動全般は苦手で、足を使った調査、 聞き込みはパートナーの水原可奈の役割になります。 水原可奈は主人公の同級生で、行動力とパワーのある女子高生で、友人が 巻き込まれた事件をきっかけに主人公と知り合うことになります。 淡い恋心を抱いているようですが、今後ふたりに進展はあるのかどうかは 今のところわかりません。



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